東洋医学では、「氣・血・水」の働きによって生命活動が営まれると考えます。なかでも「氣」は、他の二つに先行して動くという点で、特に重要です。
氣は目には見えませんが、情報を持った生命エネルギーのようなものと捉えられています。そして、そのパターンは十人十色、人によって異なり、大きく分けても十通りくらいあります。
氣の通り道を「経絡(けいらく)」と呼びます。氣こうでは、この経絡を広げ、氣の流れを整えることを目的としています。
鍼灸は、鍼や灸を使って氣を調整する施術です。当院の氣こうは、基本的には道具を使わず、手技のみで行いますが、時には鍼灸施術のなかで、必要に応じ、氣こうを用いることもあります。
その方の氣のパターンに合った氣を入れながら、経絡を広げ、氣の流れを整えていきます。氣は溜めることが良いわけではなく、流れていることが大切と考えておりますので、入れた氣は、しばらく身体を巡ったのちに、大半は抜く※ようにしています。
継続することで、少しずつ経絡が広がり、氣の容量も増していきます。すると、鍼灸施術の刺激が必要な箇所に伝わりやすくなると考えています。
氣のパターンは人それぞれ異なるため、その方のパターンを把握するのに、何度か回を重ねる必要がある場合もあります。
※氣を抜く:正確には、反対パターンの氣を入れることを意味します。
慢性的な不調や、通常ではなかなか改善が難しいとされる方で、一定の改善がみられたケースはあります。
作用の程度には個人差があり、症状の改善を保証するものではありませんが、鍼灸施術と組み合わせることで相乗的な作用をねらっています。
氣こうを受けているあいだ、何を感じるかは、人によって異なります。また、同じ方でも毎回感じ方は変わります。以下はあくまで一例です。
— 施術中や施術後に、こうした反応が見られることがあります —
細かなさざ波のような感覚が、皮膚の上を走ることがあります。
腱反射のような、身体の思いがけない動きが起きることがあります。
氣は、その方の今必要な場所へ向かいます。たまたま、腸に氣が行くと、お腹が鳴る(グル音)ことがあります。
意識はあるのに、起きているのか眠っているのかわからないような、半覚半睡の状態になることがあります。こうした状態になると、施術は20〜30分ほどですが、時間の感覚がなくなります。
施術中ではなく、日常のリラックスした状態のときに、身体のどこかにチクッとした痛みを一瞬感じることがあります。経絡が広がるときに起こるものと考えられ、続けるうちに経絡が充分開くと、頻度は下がっていきます。
目を閉じているのに、まぶたの裏にフラッシュのような光を感じることがあります。
※「こう感じるはずだ」という先入観は、かえって身体が硬くなり、氣こうを妨げることがあります。できるだけ力を抜いて、身体を委ねていただきたいと思います。
当院の氣こうは、太極拳や中国気功として広く知られているものとは異なります。そのルーツについては、さらに西方であると聞いています。
また、国家資格である鍼灸とは異なり、氣こうには公的な資格はありません。当院では、師匠との出会いを経て、直接手ほどきを受けた施術者(鍼灸師)が行っています。
なお、セルフケアとして、必要に応じ、ご自身で行える氣こうをお伝えすることもあります。
氣こうの入り口を体験していただくことを目的としたコースです。その方の氣のパターンに合わせて施術を行います。
※ 所要時間には、氣を全身に巡らせるために横になっていただく時間も含まれます。
詳しくは施術メニューをご覧ください。